『なぜ相手が何を考えてるのか分からないのか。人を理解するために絶対に必要なもの。』 - 感情の羅針盤

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『なぜ相手が何を考えてるのか分からないのか。人を理解するために絶対に必要なもの。』

先日知人たちと話してた時、とある人が生きることを苦に自殺をしてしまったという話が出てきました。
するとそれを聞いていた知人の一人が
「何で自殺したんだろう。死ぬんだったら死ぬ気になって頑張ってみればいいのに。死ぬ気になったら何でも出来るはず。」
そう発言しました。

この発言についてあなたはどう思います??
「まさにその通りだ」と思います??
それとも
「人それぞれいろんな事情を抱えているんだから他人がとやかく言うことじゃないよ」
なんて思います??

確かにこの知人の言った発言にも一理あるし、これはこれで正解なんだと僕は思います。
でもそれと同時に
「この人は人間関係のトラブルが結構あるんだろうな」
と感じました。
この知人には、ある大切なことが欠けているんです。


僕らはみんなそれぞれ自分だけの価値観を持っています。
それはこれまでの人生経験などによって作られたものであり、ものごとを判断したり、選択したり、判断したりするための価値基準となります。
この自分の中にある基準に基づいて僕らは人生を生きています。
そしてあなたの中にあなただけの価値基準があるように、全ての人が自分だけの価値基準を持ち、それに従って生きています。

人それぞれ価値観や価値基準が違うものだから、当然意見が衝突することもあるし、同じ言葉や表現を使っても人によって伝わり方や受け止め方・解釈の仕方も変わってきます。
どうしても分かり合うことが出来ない…そんな時もあります。

でも人は独りでは生きていけません。
周りの人間とコミュニケーションを取り、共に手を携えて生きていかないといけません。
だから意見が合わないからといってお互いに自分の価値基準ばかり振りかざしていても、いつまで経っても分かりあうことなんて出来ません。
相手を理解し手を取り合っていくためには、場合によっては自分の持つ価値基準を外して相手と向き合うことも必要です。

人を理解するとは、自分の価値基準で相手を推し量ることではなく、相手の価値基準を理解してあげることなんです。
相手はどんな価値観を持っているのか、何を大切にし、何を嫌い、何に価値を見出しているのか。
自分の価値基準を一旦外し、相手の価値基準を使って相手の気持ちを読み取ってあげるのです。
つまり人を理解するとは、相手の価値観・価値基準を受け入れ、認め、理解してあげることなんです。

最初に出た「自殺を選んでしまった人」の話もそうです。
なぜ生きるという選択肢を捨てて死を選んでしまったのか。
自分の価値基準だけで捉えようとしても、その人の気持ちや考えを理解することなど出来ません。
その人の価値観や価値の基準とは一体どんなものだったのか、そこを分かろうとしなければ、なぜ死を選んでしまったのかなんて理解することは出来ないのです。


ちなみに
「生きていれば何とかなる、楽しいことだってあるかもしれないし、頑張れば道が開ける可能性だってゼロじゃないはず」
そう考えるのは自殺という選択肢を持たない人間の価値基準です。
自殺をする人にあるのは苦しみだけ。
そして自殺によって人生を終わらせることにより、全ての苦しみから解放される。
自殺する人の心の中には希望が無いのです。

人間は希望を全く失うと生きていけません。
例えば昔のロシアには最も過酷といわれる、ある拷問がありました。
その拷問とは、A地点に置いてあるたくさんのレンガをB地点まで運んで積み上げ、それが終わったら今度はたった今B地点に積み上げたレンガを元のA地点にまた運んで積み上げる。
これを延々と続けさせる。
全く意味の無い作業をひたすらさせ続けるそうです。

するとどうなるか、囚人たちは自分のやってる行為に価値を見出せず、やがて生きる希望を失い、自殺をしたり頭がおかしくなってしまうそうです。
人は希望があるからこそ生きていける、希望を失えば生きていけないのです。

そして自ら命を立ってしまう人にはなぜ希望が無いのか、なぜ死を選んでしまうのか。
それは自殺者が「自己重要感」を失ってしまってるからなんです。

分かりやすく言えば、
「自分には価値が無い」
「誰からも必要とされていない」
「存在する意味が無い」
そう感じてしまってるんです。
だから人生に対して希望を持てず、自ら命を絶ってしまうのです。


少し話がそれてしまいましたが、自分の価値基準が全てだと思い込み、相手の価値観や価値基準がどんなものなのか分かろうとしない限り、相手の心や気持ち・考えなどを理解することはまず出来ません。
いつまで経っても平行線でお互い分かり合うことも無く、人間関係も上手くいくことはありません。

自分の価値基準を大切にすることもすごく大事なことですが、人それぞれ価値観・価値基準が違うことに気付き認めること、そして相手がどんな価値観を持ちどんな価値基準で生きているのか理解し認めてあげること。
相手を理解するとは、自分の価値基準だけで相手を見たり判断したり決め付けたりするのではなく、相手の価値観そのものを理解し認め、自分の価値基準ではなく相手の価値基準を使って相手の気持ちを想像してあげることなんです。

これは親子・友人・隣近所・お客さんなど全ての人間関係に言えることです。
人とぶつかり合ってお互い引けない、分かり合えない、どうしても上手くいかない、そんな時は一度自分の色眼鏡を外して相手と向き合ってみて下さい。
すると自分を取り巻く人間関係が変わり始め、何よりあなた自身に対する周りからの信用・信頼も驚くほど強くなっていくのです。

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